旅行先

ジェンブラナ

11
×

ジェンブラナ

この記事を共有する

バリ島の西端に位置するジェンブラナ県は、南バリのような観光開発が進んでおらず、静かで手つかずの自然が残るエリアです。しかし、それこそがジェンブラナの魅力。美しい自然、深い文化的伝統、そして温かく迎えてくれる地元の人々に出会える地域です。
静けさや本物のバリ、そして冒険的な旅を求める旅行者にとって、ジェンブラナは理想的な目的地です。人里離れたビーチ、西バリ国立公園、マケプン(バッファロー・レース)といった伝統文化、そして素朴な村々まで、探検する価値のある魅力がたくさん詰まっています。


1. 西バリ国立公園:野生動物と自然保護の楽園

この国立公園の大部分はジェンブラナ県に位置し、バリ島固有の動植物を守る貴重な保護区です。ここでは絶滅危惧種であるバリ・スターリング(Leucopsar rothschildi)に出会うことができます。

おすすめアクティビティ:

  • 鳥類観察(特にバリ・スターリング)

  • ジャングルトレッキング(ガイド付き)

  • メンジャンガン島周辺でのシュノーケリングやダイビング(ラブアン・ララン出発)

  • エコロッジでの宿泊体験

自然愛好家やエコツーリストにとっては天国のような場所です。


2. メデウィ・ビーチ:西バリのサーフィン天国

メデウィ・ビーチは、特にロングボーダーに人気のあるサーフィンスポットです。波が長く安定しており、混雑するクタやチャングーとは異なる落ち着いた雰囲気が魅力です。

楽しめること:

  • 一日中サーフィン

  • 海辺のワルンで夕日を楽しむ

  • のんびりとしたリゾートやゲストハウスに宿泊

周辺の村は、素朴で本物のバリの雰囲気が残っています。


3. マケプン:ジェンブラナの伝統的な水牛レース

マケプンはジェンブラナ特有の伝統文化で、田んぼを使って水牛がレースを繰り広げます。通常は田植えの季節や祝日に開催されます。

特徴:

  • 華やかに飾られた水牛たち

  • 木製の鋤に乗って操る騎手たち

  • ガムラン音楽と儀式が伴う伝統行事

マケプンは単なるエンタメではなく、農業文化と地元の誇りを象徴するイベントです。


4. プランチャック・ビーチ:漁船とウミガメ保護センター

プランチャック・ビーチは川の河口に位置する漁村で、色鮮やかなジュクン(伝統的な漁船)が特徴です。ここにはウミガメ保護施設もあります。

できること:

  • 地元漁師の活動を見学

  • 「Bumi Segara」ウミガメ保護センターで子ガメの放流に参加

  • 夕方には帰港する船を眺めながらのんびり

教育的で文化的な魅力あふれる海辺の体験ができます。


5. ブリンビンサリ村:平和なキリスト教の村

ブリンビンサリ村は、バリでは珍しいキリスト教徒が多く住む村でありながら、バリ様式の建築や文化が色濃く残っています。

見どころ:

  • バリ建築の美を活かしたブリンビンサリ教会

  • 宗教間の共生が感じられる穏やかな雰囲気

  • 宗教・文化体験におすすめ

バリの多様性と寛容さを感じられる場所です。


6. ジュウック・マニス滝:森に隠れた自然の宝石

マンギサリ村にあるジュウック・マニス滝は観光客にまだあまり知られていない秘境。静かな自然の中でリラックスできます。

アクティビティ:

  • 森の中を軽くトレッキング

  • 滝つぼでの水浴び

  • ピクニックやリラックスタイムに最適


7. ランブット・シウィ寺院:断崖の上の神聖な寺院

ランブット・シウィ寺院はジェンブラナにある重要なヒンドゥー教寺院で、海を見下ろす崖の上に建っています。

特徴:

  • 朝日や夕日が美しいフォトスポット

  • お祈りや建築の見学に最適

  • 多くの宗教儀式が行われる場所


8. グルメと伝統市場

ジェンブラナには他では味わえないユニークな郷土料理が揃っています:

  • サテ・ラングアン(ジェンブラナ風の魚の串焼き)

  • ラワール・クルン(若いココナッツの和え物)

  • セロンボタン、ティパット・ビウ

  • 西バリ山麓で栽培されたジェンブラナ・コーヒー

ネガラ市場などの伝統市場では、地元の人との交流も楽しめます。


9. 静かで美しい観光ルート

ジェンブラナはギリマヌク〜デンパサールの通過点として見られがちですが、少し脇道に入るだけで次のような風景が広がります:

  • 広がる棚田と田園風景

  • 山や丘からの絶景

  • フレンドリーで素朴な村々

バイクや車をレンタルして、自由に探検してみましょう。


10. アクセスと宿泊

アクセス方法:

  • デンパサールからジェンブラナ(ネガラ)までは車で約3.5〜4時間

  • ギリマヌク港から中心地まで約30〜60分

宿泊:

  • メデウィ・ビーチのサーフリゾート

  • ネガラやギリマヌク周辺のゲストハウス・ヴィラ

  • 西バリ国立公園近くのエコロッジ


ジェンブラナ観光のコツ

  • 中心地から距離があるため、長めの日程がおすすめ

  • ベストシーズン:乾季(4〜10月)、トレッキングやサーフィンに最適

  • マケプンや寺院訪問時は、現地の文化を尊重しましょう

  • 現地ガイドを利用すると、より深い体験ができます


まとめ:静かで本物のバリが感じられるジェンブラナ

ジェンブラナはまだ知られていない「もうひとつのバリ」。静けさ、自然、文化に満ちた場所です。
観光地の喧騒を離れて、心の平和や異なる視点からバリを体験したい方にとって、ここは理想の場所です。
美しい海、国立公園、マケプンのような伝統文化、素朴な村の生活など、ジェンブラナはバリ島の秘められた宝石です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です